アサガオが巻き付くものを探す様子

投稿者: | 2020年3月23日

温暖な地域は植物が生育するには適した場所ですが、その分競争が激しくなります。植物が密集しているので日当たりの確保が重要になります。いったんライバルに日当たりを確保されてしまうと、挽回が難しくなります。

そこで、速く高く生長することが重要になります。そのために植物は頑丈な幹と根を作る必要があります。

つる植物は頑丈な幹を必要としません。

自分の体を支えることができませんが、問題ありません。他の植物の幹に巻き付いて高いところまで茎を伸ばすことによって日当たりを確保しようという戦略だからです。

しかし、発芽した直後から巻き付く相手が決まっているわけではありません。自ら探す必要があります。どうすればよいでしょう。

アサガオの場合、カウボーイの投げ縄のようにつるを回すのです。つるが他の植物の幹に触れると、接触しているところは成長せず、接触しているところは成長します。

奇異な感じがするかもしれませんが、これは長い時間をかけてのことです。時間を短縮してみればわかります。

https://www.youtube.com/watch?v=yFSpKqiI-H8

植物は動くことができないという固定観念があります。確かに根は簡単に動かすことができないでしょう。しかし我々が気が付かないうちに茎は動いていたのでした。

つる植物は温暖な地域、特に熱帯雨林で有効です。他の植物と高さを競う必要はありません。逆に巻き付く相手が比較的近くに存在し有利なはずです。

また、着生植物という、木に固定する植物も似たような目的があると思われます。木から水や養分を得ているわけではありません。土に根を張るわけでもありません。しかし熱帯雨林のように雨の多い地域では水分が確保できます。

GerritR,13 December 2016, 15:43:56,CC BY-SA 4.0